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女の業、男の業
輪違屋糸里 上
輪違屋糸里 上

「バッテリー」読み終わったので「ラストイニング」読もうと思ったのに何故か見つからない。うおー、何故だ。
 本棚の前をフラフラしてたらまだ読み終わっていない浅田次郎発見。
 正直母とか相方とかが読んで「沖田が黒い」と連呼していてまだ読んでいなかったのです(私が新撰組で一番好きなのは斎藤さんだけどな)。
 うーぬ、これは新撰組モノと言っても、読む人選ぶ本だなあと思いました。それでは感想参りましょう。




 この話のタイトルにもなっている輪違屋とは、京都の祗園に今でも実在する場所です。ここにいる舞妓達は吉原の花魁とは違い、色を売るものではありません。舞と唄を売るものです。が、時代の流れがそれを許さず、色も売るようになったと言います。
 主人公のおいとは、母は自分を生んだ後すぐに死に、父は誰だか分からない。6歳と少しで売りに出され、太夫昇格を控えた天神です。
 物語は、彼女のおねえさん分、音羽太夫が最近やってきた「壬生狼」、壬生浪士組の局長、芹沢鴨に斬殺された所から始まります。

 この話は、司馬先生の「新撰組血風録」を手に汗握って読んでいた人には向きません。だからと言って、浅田次郎がこれより前に書いた「壬生義士伝」を読んで泣いた人にも向いていないと思います。
 これは、あくまで女性に向けての物語だと思いました。
 男の嘘は、自分の建前を守るものです。女の嘘は、人と人の隙間をぬって生きるためのものです。
 この時代の京都、嘘のつけない男と女が出会う事ほど不幸な事はありません。
 主人公であるおいと…糸里は、心から土方を愛していても、それを口に出す事はできません。お梅は、嘘がつけないゆえに、全く嘘のつけない芹沢に惚れ、彼と地獄に行く事を選びます。お勝もおまさも、壬生狼に早く壬生村から出て行ってほしいと思うと同時に、彼等の行いを精一杯庇い、彼等の身を案じます。
 これは、京都の幕末を、必死で嘘をついて生きる女と、嘘をつかないと生きていけない男。互いに嘘をつく術を知らない男女が織り成す悲しい話だと思いました。

 別に同人誌がどうのこうのと言えませんが、あまりにも女性の為の本だと思いました。まだ下巻は読めてませんが、今晩中には読み終わる予定です。

 個人的に、母と相方の言った「沖田は黒い」は本当でした。
 笑顔で永倉に「死ね」と言った部分を読んだ時、彼の正体を見た気がしました。斎藤さんはどの本を読んでも訳の分からない人だけど、この斎藤さんもやっぱり訳の分からない人でした。
姫つつじ | プレビュー | comments(0) | - |
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