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それは嵐の出来事に近く
”文学少女”と飢え渇く幽霊 (ファミ通文庫)
”文学少女”と飢え渇く幽霊 (ファミ通文庫)
野村 美月

突然、「活字〜、活字〜、オラに活字を分けてくれ〜」と本屋を彷徨い歩いていて発見。前巻も買ったけど、今巻も平積みされて、しかも前見た時より増えていました。すごいなあ。映画化するんでしたっけねえ。詳細調べてないんで全く知らないのですが。(最近はラノベを大量買いする傾向もなくなったんで、今時のラノベ事情がいまいち分かっていません。最近「活字倶楽部」も縛り首だから、ラノベもハードカバーも純文学もカバーしている情報にありつけません。「ダ・ヴィンチ」は微妙にラノベを馬鹿にしている傾向があるしなあ。某誌に比べたら格段にマシですが。もう某誌は名前出さん)。

まあ愚痴っぽいものはどうでもよろしく。
今回もがっつり読みました。
何と言うか。
これは前巻読んでからも思っていた感想ですが。
「文学少女」シリーズって、ラノベの皮を被った純文学だなあと思いました。
ラノベの定義って、キャラクターものらしいですけど、キャラクターものなら「桜宮サーガ」や「伊良部」シリーズも充分ラノベの範疇に入りますから、個性の強いキャラクターたくさん出るのは定義じゃない気がします。
最近は萌え文化もどんどん枝分かれして、訳の分からないジャンルがたくさんありますから、それを一つ引っ張ってくるだけじゃラノベにはならないよなあとは思います。
強いて言うなら、ラノベと言うのは、お約束を形式ばってやってるからラノベなのかしらん? とかまとめてみます。

まあ、私の「ラノベって何ぞや?」と言うのもどうでもよろしく。

「”文学少女”と死にたがりの道化」の感想はコチラ。

それでは今回の感想行ってみよう。
おー。



今日も今日とて、2人だけの文芸部で遠子先輩の「おやつ」を執筆する心葉。それだけじゃ飽き足らず、1巻で設置したおばけポストならぬ恋愛相談ポストに何か入ってないかとポストを漁ってきたら、そこに入っていたのは不可解な文字の羅列。いたずらかと思って嫌がる心葉を巻き込んでポストに張り込み調査を開始する遠子先輩。そして2人が見たのは、学校の旧制服に身を包んだ少女に怪奇現象。そして彼女は自らを「もう死んでいる」と言って去っていってしまう。

幽霊事件? 文芸部で幽霊騒動が起こる中、心葉は遠子の同居人の少年、櫻井流人と出会う。彼は、心葉の学校の少女と付き合っており、彼女の様子がおかしいので調べて欲しいと頼んできたのだ。

拒食症の少女、幽霊騒動、訳の分からない手紙の数々。それらが1本に繋がった時、壮絶な恋愛譚を知る事となるのです。
ちなみに今回の下敷きの話。

嵐が丘―改訳 (角川文庫)
嵐が丘―改訳 (角川文庫)
大和 資雄

高校生の時図書館で読んで思ったのは「怖いよ」でした。どろどろし過ぎて、何でこんなに怖い話が名作なんだろうと思いました(今思うと、現在の昼ドラ好きの片棒担いでいるの、この話なんじゃなかろうかと思いますが)。
エミリー・ブロンテは、うちの家にあった本によりますと、姉妹で小説を書き、物語を書くのが好きで出版社に「嵐が丘」の原稿を送るものの、当時は男尊女卑の時代で、女流作家はたいした物が書けないと言う偏見のある時代でした。彼女が認められたのは、彼女が亡くなった後でした。

「嵐が丘」をモチーフにしたこの物語で起こる事は、親子2代に渡る、愛憎劇でした。たくさん人が陰謀で死に、愛しているのに互いを憎み合い、拒み合い、それでもなおも互いを求める。まるで肉食獣の交尾のようです。

そして、これを描いた今作のもう一人の主人公、遠子先輩の悪友、姫倉麻貴の存在も忘れてはいけません。彼女は「嵐が丘」の語り手のメイド、エレン・ディーンのように、物語を語りたいと思ったがために、今回の事件に拍車をかけてしまいます。彼女は自分が自分自身の物語の主人公になれないからと諦めて、今回の事件を手助けをするのです。正直、彼女のやった事は許される訳ではないけれど、気持ちは分かるかなあと思います。

ただ、これは物書きしている身としてのぼやきですが。
物語って、ただ読むよりも、書いて、書き手の気持ちを知って、また読む方が、何倍も読書は楽しくなるなあと思います。麻貴さんは今回、下手なりに物語を書いた。それにより、彼女が少しでも前に進めたらいいなあと思いました。

個人的に今回ラストに書いていた心葉の三題噺、すごく読みたい。おいしそう……(じゅるり)。活字中毒が過ぎて、遠子先輩のように食べれるもんなら小説食べたいとか思う今日この頃。
姫つつじ | プレビュー | comments(0) | trackbacks(0) |
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