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タイトル偽りあり
海の底 (角川文庫)
海の底 (角川文庫)
有川 浩

ようやく文庫化したー。
買いに行きたかったけど缶詰めだったからようやく買ってこれたよ、ようやく読めたよ!!
面白かったよ、本当に面白かった。

しかし、文庫化は色々内容盛りだくさんなのがとても嬉しいのですが。

「塩の街」電撃文庫版買った人ー(挙手)。
「塩の街」ハードカバー版買った人ー(挙手)。
……このまま行ったら「塩の街」もたくさん追加されて文庫化されるんじゃなかろうか……。
いや、買うけどさ、買うけどさ。

まあどうでもいい前フリはこれ位にして、感想行ってみよう。
オー。


さて、「タイトル偽りあり」の意味を語る前に軽くあらすじなどを語りましょうか。
主人公は夏木さんと冬原さんは海軍の実習幹部です。たびたび問題を起こしては罰を受けており、その日も休暇にも関わらず、腕立て伏せを命じられて潜水艦から降りることを禁止されていました。
そんな中、上から突然潜水艦からの退避命令が。何事かと思ってみたら、外は凄惨な光景が……人を捕食する巨大ザリガニが停泊していた横須賀の街を襲撃していたのでした……。
突然の出来事に何とか退避しようとするものの、その日はちょうど海軍基地で祭りをしている最中。祭りに参加していた子供達が取り残されてしまったのです。彼らを守るため、彼らは潜水艦に立てこもる事に。途中、子供達を守るために彼らの上官が捕食されてしまいます。心に棘をささったまま、彼らの長くて短い潜水艦の中での共同生活が始まりました……。

タイトル偽りありですが、「海の底」にも関わらず、舞台は海の底ではありません。潜水艦は巨大ザリガニのせいで潜水できなかったのです。まあ、この巨大ザリガニの正体こそが海の底からの生き物なんですが、それはさておいて。

潜水艦の中に子供がたくさん閉じ込められて、いつ来るかも分からない助けをひたすら待つ話と言うと、私の世代だと「無限のリヴァイアス」を思い出します。そして思ったのは「大人って重要だ。マジ重要だ」と。

出てくる夏木さんはかなり感情直下型の性格ですが、人の観察がよくでき、無骨ながらも暖かい言葉をかけられる人です。相方の冬原さんは、要領がよくて一見優しいけど、子供にも平気で毒吐いたり突き放したりする人です。この二人が馴れない子供達の世話に奮闘する事になります。
子供は高校生から小学生まで。紅一点の女の子の望ちゃんは複雑な家庭出身ながら健気で頑張り屋さんで、何かにつけ子供達の面倒を見ます(ただし料理はできません。でも15人分のご飯は家庭のお母さんでも作れないと思うんだ)。

そして、子供社会の複雑さも度々彼らを悩ませます。圭介君は、ワガママだし、自分勝手だし、ひどい事いっぱいしたけど、嫌いにはなりきれませんでしたね。この子には幸せになってほしいです。

潜水艦の中の事だけ語りましたが、彼らを助けるために動いてくれている人達の事も語らないといけません。
警察も軍も、内閣の要請がないと動けないのです。彼らが閣僚を自分達の持ってる力を全て出し尽くして動かす様は、読んでいて胸が熱くなります。彼らはヒーローじゃなくて人です。当然、謎の化け物相手に戦って、無事で済むわけはないのです……。

この話は、自衛隊三部作と言われる3冊の作品の中でもかなり、人間を楽しんで書いているなあと思いました。子供も、大人も、恋する女の子も、ネット上で事件の顛末を見ている人々も。全てがギューッと凝縮されて、色んな面白さのある話だと思いました。

何より読んでいて「有川さん好きだー」と思ったのは、色んな人達が出てくるけど、その人達を誰一人として背景にしてない所だと思います。一人ひとりの人生が愛しかったです。

次回作も、楽しみです。
……できれば文庫もお願いします。ハードカバー置く所もううちにはないわ!!(オイ
姫つつじ | プレビュー | comments(0) | trackbacks(0) |
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