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それは武器にはならないもの
砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない  A Lollypop or A Bullet (角川文庫)
砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない A Lollypop or A Bullet (角川文庫)
桜庭 一樹

本読みたい本読みたい。
疲れない本、楽しい本。
たくさん執筆活動をし、現在の私のライフはゼロです。
そんな中、補給が来ました。

桜庭一樹さんとの出会いは妹がある日突然買って来た「推定少女」でした。大昔に読んだジュブナイル小説の事を思い出し、胸が熱くなりました。昔は今はラノベって言われるレーベルで色々自由な話が書かれていたのです。今は萌えの資本主義状態、萌えを売らないとやってられないので、ジュブナイル小説って言われるジャンルがどんどん隅に追いやられてしまい、最終的には書く場所が失われてしまいました。桜庭さんは、ライトノベルにおいてジュブナイル小説を復活させてくれた、本当に貴重な方だと思います。

個人的に、直木賞を取ってくれて、すごく嬉しいなあと思うのと同時に、すごく寂しいなあと思いました。できれば、この方はどのジャンルに行っても、少女の心の浮き沈みを書き続けて欲しいなあと思います(今出ている「ファミリーポートレイト」が物凄く読みたいです。文庫待ちですが。ドキドキ)。

あと、どうでもよくない話。(←)

私が本屋でバイトしていた頃。
某投稿雑誌がありました(この雑誌はこの事が原因で今後絶対購入しない、立ち読みしない、休刊しろと呪う、と活字中毒にあるまじき行動に出る事となりました)。
たまたま特集はライトノベル公募の特集で、「あっ、電撃の投稿しないとなあ」と読んでいて、絶句しました。
その時現在活躍しているライトノベル作家のインタビューを同時掲載、と言う触れ込みだったのですが。
桜庭先生と、時雨沢恵一先生(「キノの旅」の方です。大好きです、「キノ」)が変なTシャツ着せられてインタビュー答えていました。怒りすぎてどんなTシャツだったか覚えてないのですが、Tシャツに書かれた文字はかなり屈辱的だったと記憶しています。

先生達が何をしたのさ。と怒りました。
現在第一線で活躍している小説家さんと、現在活躍しているライトノベル作家さんは、どの方も等しく尊い人だと思います。ライトノベルだからって馬鹿にするのも大概にしろよ、と本気で思いました。

まあ、どうでもよくない話ですが、脱線したので軌道修正します。
それでは感想行ってみましょう。
オー。エス。


主人公の山田なぎさは、父が船の事故で死に、兄はとある事で心に傷を負いひきこもりに、母のアルバイトだけで家計をやりくりし、それゆえにリアリストにならなければならなかった少女である。
そんな彼女の前に現れた転校生は、海野藻屑。藻屑と言うあんまりな名前を与えられた、とてもキレイだけど嘘ばかりつく少女であった。
何かにつけてなぎさに構う藻屑。二人の距離は、少しずつ近付いていくが、既に悲劇は知らされているのである。

私の中で、マンガ・小説含めて十代の女の子をきちんと描ける人を3人挙げるとしたら。

1:やぶうち優
2:石田敦子
3:桜庭一樹

以上お三方です。このお三方は、マンガ的、アニメ的なオーバーは表現、キャラクター的表現をせずに女の子を描ける貴重な方々だと思います。
やぶうち先生は女の子のチクチクとした痛みを描くのがとても上手く、石田さんは女の子の毒を描くのがとても上手いです。そして、桜庭先生は、女の子の持つ狂気を描くのがとても上手い人だと思います。

この話は話の描き方故に、悲劇を避ける事は困難であり、実際悲劇のまま幕を閉じます。
このチクチクとした痛みは何だろうと考えたら、私の過ぎ去った時間なのかしらと思いました。
私が十代だったのは結構前になるけれど、ふわふわして、夢ばかり見ていたような気がします。
そして、今も足つけていない。
ふらふら、ふわふわ。

あの頃の年頃は、本当に逃げ場がないです。
お金がない。家出するにも誰かに頼らないといけない。学校に行かないといけない。
何がいけないのか分からないけど、箱に押し込められて、自分は親の加護がないと生きていけない事を教え込まれる。自分で飛べる事を忘れてしまう悲しい時期です。

昔、「若いうちは何でもできる。若いうちにどんどん何でもすればいいよ」と言う大人が嫌いでした。
自分は若い時に何でもしたのかよ。自分してない癖に押し付けないでよ。
そう何度も毒づいた記憶があります。

実弾がないと生きていけない。
砂糖菓子の弾丸を撃って回っても、それは自分を守る事はできない。
それでも、その時期を忘れてはいけない。
柔らかかった時期を、忘れたくはありません。そして、なぎさ同様、上記の事を自分より下の世代に言う人間には、なりたくありません。

あとどうでもいい話(こっちは本当にどうでもいい)。

解説者さんはどうにかならんかったのでしょうか? 自分の言葉で書かずに引用ばっかりな上、話の展開ばらし過ぎ……。世の中にはあとがきから読む趣向の人だっているのに……。
姫つつじ | プレビュー | comments(0) | trackbacks(0) |
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